第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝が日本時間の23日にアメリカのドジャースタジアムで行われました。
結果は米国が8-0でプエルトリコに快勝し母国で悲願の世界一に輝きました。
日本は惜しくも準決勝でアメリカに敗れてしまいましたが、その中で一際注目を浴びたのが福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手です。
日本のみならず各国のメディアが絶賛した千賀滉大投手についてまとめました。
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育成の星から世界のベストナインに
小学校2年生から野球を始め、中学校時代には軟式野球部で三塁手としてプレーしていましたが、愛知県立蒲郡高等学校への進学と同時に投手へと転向しました。
1年生にして公式戦に登板をし、2年生になるとエースとしてチームを牽引しました。
最後の夏の全国高等学校野球選手権愛知大会へ出場しましたが、甲子園の夢は叶わず3回戦で敗退してしまいました。
福岡ソフトバンクホークスのスカウトの小川一夫さんが「アマ球界に詳しい」という県内のスポーツショップ経営者からの強い勧めを受け、2010年の育成ドラフト会議で4巡目で指名されてプロの世界に飛び込みました。
プロの世界での躍進
2011年から三軍での試合に登板しますが、ウエスタン・リーグ公式戦への登板機会はありませんでした。
しかし、シーズン終了後のみやざきフェニックスリーグで二軍戦デビューを果たし、4試合に登板して通算3回1/3イニングを無失点に抑え好投しました。
翌、2012年の春季キャンプで好成績を残し、キャンプ終盤についに一軍へ昇格しました。
喜びも束の間、オープン戦の登板中に左足首をひねって緊急降板を余儀なくしたため、開幕は二軍で迎える事となりました。
無事一軍に戻りますが、一軍公式戦2試合の登板で0勝1敗という成績に終わりました。
ウエスタン・リーグでは、18試合の先発登板でリーグ最多の108イニングを投げるとともに、最優秀防御率(1.33)のタイトルを獲得します。
また、7勝(リーグ2位タイ)、勝率.700(同3位)、83奪三振(同2位)という成績で、チームのリーグ優勝に貢献しました。
2015年には一般女性と結婚し、更に投手として磨きがかかりました。2016年には一軍でシーズン12勝目を挙げ、NPBの育成ドラフト出身投手による一軍公式戦でのシーズン最多勝利記録を塗り替えました。
WBCでの活躍
2017ワールド・ベースボール・クラシックの日本代表に選出され、4試合に登板しました。
防御率はなんと0.82。準決勝のアメリカ戦では敗戦投手となったが自慢のお化けフォークで奪三振ショーを披露し注目を集めました。
育成枠出身でここまで活躍する選手が現れるとは、きっと誰も予想していなかったことでしょう。
育成枠出身のメジャーリーガーの誕生ももしかしたら実現するかもしれません。
そのためにも来季も怪我に気をつけて持ち前のお化けフォークを披露して欲しいです。