英経済誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が2017年度の世界の生活費ランキングを発表しました。
トップは前年度に続いてシンガポール、
2位は香港、日本からは東京が4位と大阪が5位にランクインしました。世界の経済情勢とも連動しているこのランキングについてまとめてみました。
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残りのトップ10ですがアジアからは6位にソウルが入りトップ10の半分がアジアの都市だったこともあり、アジア経済にも注目が集まりそうです。
残念ながら中国は人民元が継続的に相場が下落している背景があり、軒並みランクダウンとなりました。
ヨーロッパの都市では3位にチューリッヒ、7位にはジュネーブとパリが揃ってランクイン、9位にコペンハーゲンとニューヨークが並んでいます。
ニューヨークはドル安の影響で順位を2つ下げましたが、意外にも5年前は46位だったことを踏まえると格段にランクが上がっていると言えます。
ロサンゼルスは惜しくも11位でしたが、こちらもその背景を踏まえると健闘したと言って良いでしょう。
昔からニューヨークなんてお金持ちがいっぱいいるイメージしかありませんでしたが、実際は違ったんだなと反省しました。
ロンドンもEUからの離脱を決めてポンド安になっているので昨年の6位から大きく順位を下げ24位になりました。
昔の強い英国に戻ろうという動きの国民投票の末僅差で決まったEU離脱の道ですが、そう簡単に物事は進まないようですね。
古くから世界をリードして発展させてくれた国だけにもう一度強い英国を見せて欲しいと願います。
善戦した日本の都市、その強さ
調査を実施したエコノミスト・インテリジェンス・ユニットは、日本の順位上昇の理由について「円の強さの回復」と述べました。
2016年度では東京は11位、大阪は14位だっただけに今年は善戦したと言っても過言ではないでしょう。
日本の経済については多くの方がご存知かと思いますが、国の借金は年々膨らんでいます。
それなのに円が沢山買われる。
不思議だと思いませんか?それは日本は国債を90%以上国内で購入しているからです。
家の中で親にお金を貸すって言うと大雑把に聞こえますが、そこに為替の影響はありません。
諸外国と比べて遥かに安定しているのです。そこが円の強さです。
かつて経済大国と呼ばれた時期もありましたが、今でも世界の金融機関からすれば日本の、円の評価は高いのです。
そこに人民元の下落やトランプショック等世界では色々な動きがあるので相対的にも円の安心感が高まるのです。
逆に生活費が安い都市は?
今回最も生活費が安かったのはカザフスタンにあるアルマトイ、次にナイジェリアのラゴスでした。
アルマトイと言われて何をイメージしますか?私は何もイメージ出来ませんでした。
中央アジアに位置するこの都市は街並みがとても綺麗です。
ヨーロッパを思わせる建造物も多く車の運転マナーもかなり高いレベルらしいです。
交通機関や物価全般はかなり激安のようですね。
だから生活費が安く済むのかと納得しました。
後、余談ですが、日本人に顔が似ていて、美人が多いのが特徴だそうです。
この国に興味が沸いたのでいつか旅行してみたいなと思いました。