RIZAPグループが今後、戦略を見直してシニア市場を開拓していく事が明らかになりました。
若い世代にはかなり浸透しているRIZAPとダイエットですが、シニア層にどのようにアプローチしていくのか、どのようなメリットがあるのか調べてみました。
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シニア展開のメリットはこれだ
グループの中核事業であるプライベートジムを手がけるRIZAPは今後シニア層に合わせた広告やシニア向けの機能性食品を展開していくことが分かりました。
人口の割合的にシニアが占める割合は今後増加が見込まれており、若い世代に比べて経済的にも豊かで出費を惜しまない傾向のシニアを取り込んでグループの成長に繋げていきたいと考えているようです。
具体的には、31日に子会社化する予定の株式会社ぱどが発行するシニア向けのフリーペーパーも積極的に活用していき、会社帰りの夜に予約を入れることが多い若い世代だけでなく、シニアの顧客を増やすことによって平日の昼間の稼働率を上げて人件費等の効率改善に繋げていくことを目指しています。
日本人のメタボ化も徐々に進んできている中、RIZAPの活躍によってメタボ対策の追い風になり、増加する国の医療費負担の軽減にもコミットしてくれたらと強く願いたい所です。
広告戦略の上手さ
「結果にコミットする」という言葉が広く浸透しましたが、よくよく考えてこれってどういう意味なんだろう?って思った方は少なくないんじゃないかと思います。
コミットの意味は(もの、人を)ゆだねる。(~すると)約束するという意味でした。
結果にコミットするは、結果を出すことを約束するという意味合いのようですね。
意味はすぐに分からなくても、イメージが直感で伝わってきたCMは素晴らしいアイディアだったと思います。
また赤井英和さんやAKB48の峯岸みなみさんのRIZAPする前と後を比べるCMはかなりのインパクトを与え、たちまちダイエットするならRIZAPというイメージを視聴者に持たせることに成功しました。
他にもお笑い芸人のTKO木本武宏さんやナインティナインの岡村隆史さん、香取慎吾さん等もRIZAPの企画でダイエットに挑戦し、それぞれ結果を出していました。
新しい戦略もコミットしていけるのか?
実際、シニアからの問い合わせは増加しています。
新規入会者の中で50代以上が占める割合は、2016年1月はわずか14%でしたが、2017年2月は22%に増えました。
また、客単価も20-30代に比べて1.3倍程高くなっています。
この流れに乗るように、3月以降にはシニア向けの目のピント調節機能をサポートする機能性食品の販売を予定しています。
まだ始まったばかりの状態でも確実に結果を出しつつある新しいシニア戦略ですが、今後どれだけ多く取り込めるかがグループ全体の成長に大きく関わってくることは間違いありません。
ダイエットだけではなく、今回の戦略も是非ともコミットして欲しいと思います。